短歌人2017年12月号
今月の月詠です。
青いひとのいのちのゲージは徐々に減り点滅ののち 赤いひと
海ほたる東京湾にぬっと出でて次から次へ車を吐けり
地下鉄が地上の橋をわたるときやけにあかるい叫びをあげて
やたら長いエスカレーターの奥底に充填される一発となる
全国瞬時警報システム(ジェイアラート)が鳴っても電車は止まらない原子力発電所も止まらない
ひさしぶりに欄頭を取りました。送った歌にばらつきがあり、自信を持って出せた歌は最後の歌くらいでしたが、チャレンジしたところを見てくださっていて、とてもありがたいです。
今月号の三角点は、評論・エッセイ賞を受賞された、泉慶章さんと桑原勇太郎さんの文章が、かなり長めに載っており読みごたえがありました。西村美佐子さんのインタビューもたくさんの気づきがありました。
感想などお聞かせいただけるとうれしいです。どうぞよろしくお願いいたします。