短歌人東京歌会にて研究会発表をしました。
7/9(日)の東京歌会に参加しました。
詠草は56首とけっこう多めでしたが、活発に歌の批評ができました。
今回は月詠のを選をお願いしている方に批評してもらうことができて、視点や構成などの基本的な要素をもっと意識していきたいなと感じました。
また、新たに入会してくださった方も参加してくれて賑やかな会になりました。
歌会のあとには研究会です。今回はレポーター(デビュー戦)を担当しました。染野太朗さんの『あの日の海』と『人魚』です。
構成は、「日常詠」「職場詠・社会詠」「相聞歌」「家族詠」「病中詠・感情の発露」という切り口に、それぞれの歌集から歌を引用して話すというスタイルでレジュメを作りました。
普段の研究会は20~30名くらいなのですが、今回は40部用意したレジュメがすべてはけるくらいの方に残ってくださり、発表者としても大きな経験ができました。
島田修三の影響がある、私小説的な私を受けとめる覚悟がある、一首一首の言葉が丁寧につながっている、病気によって失ったものと得られたものがあるのではないか、自分のなかの出せなかった部分を出し切った印象がある、率直さの良さはわからない、暴力的な歌は整えられた形式で提示されている、などなど多くの意見をいただきました。
歌会のあとは、懇親会です。出掛けに子どもに釘を刺されていたので、ビールを飲みたい気分をぐっとこらえてジンジャーエールで乾杯です。
渡さん、斉藤さん、葉山さん、山本さんと同じテーブルになり、短歌人のこれまでを教えていただいたり、ベーシックな技術を学ぶ方法を教えていただいたり、口語短歌の方向性を考えるなど、刺激的な時間を過ごしました。
東京歌会は人数が多いゆえにどうしても読みの軸がぶれやすくなるのですが、まずはできるところからボトムアップをしていきましょう、ということを意識して望みたいと思います。最近は、毎月のように見学の方や新入会の方が来るので、いい意味で刺激を受けます。
次回は宇都宮での夏季集会です。いい歌バトルというイベントもあり参加が楽しみです。イベントは一般公開となりますので、ご興味のある方はこちらをご参照ください。
【再掲】 2017年夏季全国集会 講演一般公開のお知らせ | 短歌人告知板 | 552
どうぞよろしくお願いいたします。