太田青磁の日記

There's no 'if' in life… こんにちは、短歌人の太田青磁です。

短歌人

短歌人2016年2月号月評(小池光選)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 2月号に投稿した作品に月評をいただきました。 短歌人2016年2月号 作品月評 小池光選 晩秋の駅のホームに置かれありラムネのガラス瓶の冷たさ ラムネ瓶が冷たいのはそれを手にしたからだろう。どこの誰が置いたとも知…

短歌人勉強会に参加しました

こんにちは、短歌人の太田青磁です。短歌人の同世代の方との勉強会に参加しました。 参加者7名で9首の歌をじっくりと読みあいました。今回提出した詠草は2首 普段より色の名前が増えている美術館帰りの夕空は 地下鉄の人みな少しうつむきて手元の画面に心…

短歌人2016年3月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。 短歌人2016年3月号 会員2(太田青磁) 五年間われの身分を保証するそのためだけの運転免許証 新年へ日付の変わる瞬間を味わいすぐに眠りに落ちる 権太坂と連呼されいて懐かしき母校の坂の景…

短歌人2016年2月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。 短歌人2016年2月号 会員2(太田青磁) 「羽生さん」とあればはぶさん「羽生君」とあればはにゅうくんと読んでしまう 氷上の羽生結弦は和の調べに正確無比のジャンプを決める 挑戦者の気持ち…

短歌人10月号掲載「風のメロディー」に評をいただきました

こんにちは、短歌人の太田青磁です。短歌人10月号に掲載された連作「風のメロディー」から、小島熱子さんに2首評をいただきました。 息切らせ外階段を駆けるとき空が一段ずつ降りてくる 歌にうごきがあり、若々しい勢いがあるが三句の「駆けるとき」が気に…

短歌人 新年歌会に参加しました

こんにちは、短歌人の太田青磁です。少し時間が経ってしまいましたが、先週の1月17日に短歌人の新年歌会に参加しました。 昨年は仕事の都合で、夏季集会は家の予定で参加できなかったので、はじめての大きなイベントでした。この日はマイク係という大役を仰…

短歌人2015年11月号Selection

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 11月号に掲載された作品がSelectionに選ばれました。短歌人2015年11月号会員2 Selection 畑中郁子選 作者の視点と感性が新鮮に心にひびき感動をもらえた歌 会費制懇親会の会費欄に時価と小さく記されており選をいただき…

短歌人2016年1月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2016年1月号 会員2 太田青磁 ドの音を二回 汽笛を響かせてフェリーは離る五島の島を 軍艦の姿に似たる島影は昭和の廃墟として迫り来る 国内初鉄筋コンクリート住宅に窓枠だけが四角く残…

短歌人2015年12月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年12月号 会員2 太田青磁 月を見て酒酌み交わす友あれば浮世のことは水に流そう 積もりたる黄色の絨毯踏みながら並んで歩く外苑の道 風すさぶ駅のホームで自販機の缶コーヒーに暖を…

短歌人2015年11月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年11月号 会員2 太田青磁 喧騒を都会に残し山なみを窓に迎えるビューやまなし号 機械にて切り分けられて人の手でつつまれてゆく信玄餅は 鈴なりの赤き葡萄はやや酸くて黒き葡萄はず…

短歌人2015年10月号 卓上噴水 「風のメロディ」

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 短歌人には見開き2ページで20首掲載される卓上噴水というコーナーがあります。 まとまった数の連作を掲載いただく機会はなかなかないので、ちょっと緊張しています。短歌人2015年10月号卓上噴水「風のメロディ」太田青…

うたの日の歌会

歌が詠めないときは無理にでも題詠をすることで頭が切り替わる、という話を聞いたことがあります。とはいうものの締め切りがないとやっぱり詠めないと感じる方も多いのではないでしょうか。そんなときは歌会に参加することがモチベーションアップにつながり…

短歌人2015年9月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年9月号 会員2 太田青磁 雨粒はマシンガンにて折りたたみ傘は防御の役目果たせず 砂浜で日が落ちるのを眺めてるあるじをなくした麦わら帽子 クラッカー片手に持って部屋中の明かり…

短歌人2015年8月号(20代30代競詠)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 例年、短歌人8月号は20代30代競詠という特集があります。 この特集に参加できるのは最初で最後なのですが、ぎりぎりで間に合いました。 普段の月詠は6首ですが、今回は題をつけた8首掲載です。短歌人2015年8月号(20…

短歌人2015年7月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年7月号 会員2 太田青磁 髪を切り衣替えしてまた一つシール柱に貼るせいくらべ 顔あげれば目にやわらかな葉桜の緑のエールまた歩き出す 蹴伸びしてプールに潜む5メートル解き放た…

短歌人2015年6月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年6月号 会員2 太田青磁 自転車の前かごに乗る幼子は春のいぶきを全身に受く カーテンを明るい色に替えました十年続けて住んだ記念に 返された本のみどりの付箋から恋が始まる午後…

短歌人2015年5月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年5月号 会員2 太田青磁 将棋盤に向かうまなざし鋭くも勝ったと告げる声あどけなく 紀伊國屋新宿本店二階奥詩歌コーナーに待ち人来たる 霧雨に煙る光も凛として平成に立つ東京タワ…

短歌人2015年4月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年4月号 会員2 太田青磁 君の髪に自由に触れる美容師のあの指先に軽く嫉妬す 耳元でささやくような風が吹き春の気配がわたしを包む 如月や雲ひとつなき空あおぎ澄んだ空気を深く吸…

短歌人2015年3月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年3月号 会員2 太田青磁 フレームに切り取るように空を見る美術教師の視線を辿る オリオンが南の空に映える夜君を天体観測に誘(いざな)う 静寂に向かう余韻に身を浸す終楽章の指…

短歌人2015年2月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年2月号 会員2 太田青磁 ワイン手に『渡辺のわたし』音読す吟行の日の打ち上げとして 音もなくくびれを落ちる砂時計わたしの時を刻み落ちゆく 舞台には脚光浴びる人あればスポット…

短歌人2015年1月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年1月号 会員2 太田青磁 神戻る雨の霜月一日に咲く傘の花大神宮へ 自転車を腕と脚とで引きつけて紅葉横目で登るいろは坂 一度ずつ気温が落ちてゆくような曇り空から朝が始まる 駒音…

短歌人2014年12月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2014年12月号 会員2 太田青磁 大空をカンバスにしてまっすぐにひこうき雲が書く一の文字 あかねさす葡萄酒少し飲み過ぎて葡萄酒色に頬染める君 あかねさす紫色のワイシャツが今年の色と…

短歌人2014年11月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2014年11月号 会員2 太田青磁 月満ちて吾子の生まれた瞬間に十月(とつき)遅れで父親になる わが星の周りを回るあの月の周りを回るJAXAのかぐや 昨日から恋人未満を超えたかも指を絡め…