短歌人10月号掲載「風のメロディー」に評をいただきました
こんにちは、短歌人の太田青磁です。
短歌人10月号に掲載された連作「風のメロディー」から、小島熱子さんに2首評をいただきました。
息切らせ外階段を駆けるとき空が一段ずつ降りてくる
歌にうごきがあり、若々しい勢いがあるが三句の「駆けるとき」が気になる。「駆け上がる」なのではないか。四句から五句の句跨がりに臨場感があり、口語表現もこの内容に相応しい。清々しい一首。
「手長いね」そんな理由で誘われてトロンボーン吹く十三の春
何事もコトノハジメはこんな他愛ないことなのだと納得する。ピアノやヴァイオリンでなくトロンボーンなのがいい。四句「吹く」の現在形は過去形にした方がいいのでは。この歌、力んでなくてよい。
丁寧に読み解いてくださいましてありがとうございました。今後の作品に活かして参ります。
感想などお聞かせいただけるとうれしいです。