太田青磁の日記

There's no 'if' in life… こんにちは、短歌人の太田青磁です。

2015-01-01から1年間の記事一覧

短歌人2015年8月号 20代30代競詠評「巧みな疲れ」

短歌人2015年8月号 20代30代競詠評「巧みな疲れ」光森裕樹評一枚の書き置き残し君が去りモノクロームの世界にひとり (短歌人8月号「ラムネの硝子」/太田青磁)幸せな場面とは言えないが、「書き置き残し君が去り」の漢字とひらがなが交互に並ぶ様子と、…

短歌人2015年11月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年11月号 会員2 太田青磁 喧騒を都会に残し山なみを窓に迎えるビューやまなし号 機械にて切り分けられて人の手でつつまれてゆく信玄餅は 鈴なりの赤き葡萄はやや酸くて黒き葡萄はず…

011:怪(太田青磁)

怪物やピエロが道を埋め尽くすハロウィン夜の渋谷スクランブル

010:玉(太田青磁)

スタミナを駅のホームで補給する5分で食す肉うどん玉付き#tanka

009:異(太田青磁)

教会とグラバー園を散策す異国情緒の溢るる坂を #tanka

008:ジャム(太田青磁)

ジャムパンとかたゆで玉子がついてくるかなりお得なモーニング食す#tanka

007:度(太田青磁)

心持ち微熱な気分きみに会うときのわたしは37度#tanka

006:婦(太田青磁)

看護婦は看護師になり家政婦は家政師となりてゆくのだろうか #tanka

005:中心(太田青磁)

中華こそ世界を統べる中心で南蛮東夷ものともせずに #tanka

004:栄(太田青磁)

栄転と思い込ませて南海の孤島へひとりライバル送る #tanka

003:要(太田青磁)

断捨離のちやっぱり必要だったかと捨てたその日にまた買い直す #tanka

002:急(太田青磁)

船を降り空港行きのバスに乗り搭乗口のゲートに急ぐ #tanka

001:呼(太田青磁)

吾の名を呼ばれたようで振り向けば見渡す限り一面の海

題詠ブログ2015 参加します(太田青磁)

題詠ブログ2015に参加してみようと思います。 よろしくお願いします。

テスト

テストです。

短歌人2015年10月号 卓上噴水 「風のメロディ」

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 短歌人には見開き2ページで20首掲載される卓上噴水というコーナーがあります。 まとまった数の連作を掲載いただく機会はなかなかないので、ちょっと緊張しています。短歌人2015年10月号卓上噴水「風のメロディ」太田青…

うたの日の歌会

歌が詠めないときは無理にでも題詠をすることで頭が切り替わる、という話を聞いたことがあります。とはいうものの締め切りがないとやっぱり詠めないと感じる方も多いのではないでしょうか。そんなときは歌会に参加することがモチベーションアップにつながり…

短歌人2015年9月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年9月号 会員2 太田青磁 雨粒はマシンガンにて折りたたみ傘は防御の役目果たせず 砂浜で日が落ちるのを眺めてるあるじをなくした麦わら帽子 クラッカー片手に持って部屋中の明かり…

短歌人2015年8月号(20代30代競詠)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 例年、短歌人8月号は20代30代競詠という特集があります。 この特集に参加できるのは最初で最後なのですが、ぎりぎりで間に合いました。 普段の月詠は6首ですが、今回は題をつけた8首掲載です。短歌人2015年8月号(20…

短歌人2015年7月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年7月号 会員2 太田青磁 髪を切り衣替えしてまた一つシール柱に貼るせいくらべ 顔あげれば目にやわらかな葉桜の緑のエールまた歩き出す 蹴伸びしてプールに潜む5メートル解き放た…

短歌人2015年6月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年6月号 会員2 太田青磁 自転車の前かごに乗る幼子は春のいぶきを全身に受く カーテンを明るい色に替えました十年続けて住んだ記念に 返された本のみどりの付箋から恋が始まる午後…

短歌人2015年5月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年5月号 会員2 太田青磁 将棋盤に向かうまなざし鋭くも勝ったと告げる声あどけなく 紀伊國屋新宿本店二階奥詩歌コーナーに待ち人来たる 霧雨に煙る光も凛として平成に立つ東京タワ…

短歌人2015年4月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年4月号 会員2 太田青磁 君の髪に自由に触れる美容師のあの指先に軽く嫉妬す 耳元でささやくような風が吹き春の気配がわたしを包む 如月や雲ひとつなき空あおぎ澄んだ空気を深く吸…

短歌人2015年3月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年3月号 会員2 太田青磁 フレームに切り取るように空を見る美術教師の視線を辿る オリオンが南の空に映える夜君を天体観測に誘(いざな)う 静寂に向かう余韻に身を浸す終楽章の指…

短歌人2015年2月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年2月号 会員2 太田青磁 ワイン手に『渡辺のわたし』音読す吟行の日の打ち上げとして 音もなくくびれを落ちる砂時計わたしの時を刻み落ちゆく 舞台には脚光浴びる人あればスポット…

短歌人2015年1月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年1月号 会員2 太田青磁 神戻る雨の霜月一日に咲く傘の花大神宮へ 自転車を腕と脚とで引きつけて紅葉横目で登るいろは坂 一度ずつ気温が落ちてゆくような曇り空から朝が始まる 駒音…