とちおとめ歌会に参加しました。
こんにちは、短歌人の太田青磁です。
3月5日に宇都宮で開催された、とちおとめ歌会に参加しました。
普段都内で歌会をすることが多いので、遠征は楽しみでした。あわよくば紀行詠など作れればと思いながら、北関東へ向かったのですが、車窓の風景は思ったより地味でした。。。
昼前に行って餃子でも食べればよかったのですが、改札でカードを持つなどしていたらあっという間に集合時間になりました。
バスに乗って会場へ向かいます。二荒山神社を横目に見ながら、近隣する市の会館の会議室へ行きます。
参加者は東京、神奈川、埼玉からの遠征組と地元栃木、そして隣県の茨城の方の12名、詠草参加の2首を含めて14首の歌会となりました。
題は「パイプ」または「煙」です。各自2首選をして、選の多い順に披講と評が薦められます。わたしは若きの頃の煙草を吸い始めたきっかけ(違法です)を詠んだ歌を出したのですが、共感いただける方と、ありきたりと言われる方が割れたのですが、いろいろと得るものがありました。
選のある歌会はどうしても初読のイメージを補強するような固定概念にとらわれることが多いのですが、選んだ/選ばなかった理由を言語化することも、大事な読みの姿勢だなと感じました。
歌会はなごやかに進行し、散会となったのですが、牧水の歌碑が近くにあるということで、見学をしつつ、牧水といえばお酒が飲みたくなってしまうのも否めない感じです。
遠征なので早めに引き上げようと思いながらも、バーでウイスキーやカクテルを飲みつつ、バーテンダーの方からいろいろと話を聞くことができて、楽しい時間となりました。とちおとめ23号にも認定いただきました。
帰りはほろ酔いの勢いに任せて、贅沢にもグリーン車に乗ってしまいました。短歌の話をしているとあっという間に東京に戻ってくることができ、世代はともかくとして持つべきものは友なのだと幸せなひとときでした。
宇都宮は短歌人の夏季集会の開催地なので、また訪れることができるといいなと思っています。次回は餃子と、そしておいしいお酒をゆっくりと堪能したいと思います。
河野さん、参加者の皆さま、楽しい時間をありがとうございました。