太田青磁の日記

There's no 'if' in life… こんにちは、短歌人の太田青磁です。

短歌の活動です

2014年4月 短歌をはじめてみようと思う
2014年7月 読書メーターコミュニティ「夜な夜な短歌」参加
2014年10月 うたの日に投稿をはじめる
2014年11月 短歌人会入会、川田由布子氏の選歌・添削を受ける

2015年3月 短歌人 東京歌会参加
2015年7月 髙瀬賞最終選考候補作「ステージのベル」(三席)
2015年10月 短歌人 卓上噴水「風のメロディ」掲載

2016年1月 NHK短歌 ジセタイタンカ「東下り」掲載
2016年5月 短歌人「Book Review」寄稿(8月号まで4号連載)
2016年11月 さまよえる歌人の会『水銀飛行』レポーター

2017年1月 斉藤斎藤氏の選歌を受ける
2017年7月 短歌人 研究会発表「染野太朗を読む」
2017年11月 1975年生まれ短歌アンソロジー「真砂集」発行

2018年1月 短歌人 会員1欄昇欄
2018年4月 短歌人 新年歌会記掲載
2018年5月 個人誌「青磁の器」第一号発行

短歌人2018年9月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。

今月の月詠です。

冷麺を食みつつ歌集の話せり盛岡に暮らす高校生と
不来方のお城へ向かう朝まだき吸われし空は雲に隠れて
サンビルに四人が集う 文フリは同い年に逢うための旅
旅先に当たりの喫茶店あれば再び訪なうのが習いなり
山に囲まれ育つ人には山々が絶対的な安心とわかる
朝に夕に川沿いを歩む このペースで暮らせる街は住みたくなる街

6月に文学フリマ岩手に行きました。今年に入ってから文フリの歌ばっかりですが、感想などお聞かせいただけるとうれしいです。

 

2018年7月短歌人東京歌会とビブリオバトルに参加しました。

こんにちは、短歌人の太田青磁です。

池袋のいつもの会場が工事中につき、芸術劇場のリハ室を借りて歌会です。
こういう部屋は、オーケストラの練習で使っていたことが多く、セッティングにも何だか張り切ってしまうのですが、研究会のプレゼンターの役割もあって体力温存で望みます。

この日も50首を越える詠草が集まり、一首一首の時間は短いものの、密度の濃い批評が飛び交う感じでした。発言は結構手をあげたのですが、読みきれない歌もあって、いろいろな人の話を聞くのが大事だなと思っています。

歌会のあとの研究会では、「短歌ビブリオバトル」というおススメ本を紹介するプレゼンバトルに参加しました。川田さん、藤原さん、長谷川さん、浪江さんと5人で5分ずつおススメ本について紹介したのち、会場からの質問に答え、全員が紹介し終わってから、投票で結果が決まります。
一冊目は稀風社さんの『誰にもわからない短歌入門』(2015年)で臨みました。一番手だったので緊張しましたが、何とか時間内に話をすることができました。

kifusha.hatenablog.com


二冊目はユキノ進さんの『冒険者たち』(2018年書肆侃侃房)です。版元や新鋭短歌シリーズなどのレーベルを合わせて紹介したので、歌集の紹介が十分に話しつくせなかった感が残りました。

冒険者たち (新鋭短歌シリーズ38)

冒険者たち (新鋭短歌シリーズ38)

 


結果は2冊とも藤原さんが勝ったのですが、今回は勝つことよりも良い本を紹介することができたので個人的には満足です。

歌会、研究会に続き懇親会にも参加しました。見学にきてくださった方や、プレゼンバトルに参加した方と話ができてよい時間でした。

全国夏季集会のため8月は東京歌会は休会となりますが、勉強会もありますので、見学希望の方はどうぞお声掛けください。

ご参加くださった皆さま、どうもありがとうございました。

短歌人2018年8月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。

今月の月詠です。

御殿山の坂をのぼりて現代美術コレクションに浸るひととき
洋館の階段ゆるく曲線を描く手すりの手ざわり滑らか
前後左右を白きタイルに囲まれてわれの思考は四角くなりぬ
鳴りやまぬ電話のベルを聞いていつ 誰も映らぬモニターの中に
砂で描かれた共和国旗と太極旗わずか崩れて混ざりつつあり
赤き服の案内嬢ら折り伏せるうごく歩道は闇へと続く

原美術館を訪れたときに作った吟行詠です。感想などお聞かせいただけるとうれしいです。

 

短歌人2018年7月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。

今月の月詠です。

表紙のみ印刷に出す 文章は前々日まで書く前提で
紙を折りホチキスで綴じ紙を折る 繰り返すほどに精度はあがる
文フリに行きたいという子を連れて遠足の日のようにバスに乗る
カレーしか食べ物はなくふたり分のカレーを買って席につきたり
そろそろ飽きたという子を送る帰り道 間違えて大井競馬場に立つ
採算は取れたかと問う子がいれば安心して趣味に打ちこめるなり

5月号の作品に月評をいただきました。菊池孝彦さん、ありがとうございました。

二月中に出すといった雛人形を三月一日のロスタイムに出す
「ロスタイム」という喩えが作者の発見。雛人形を二月中に出すという約束が日常の雑事に紛れて果たせず、三月一日に出した。まだロスタイムだからセーフにしてよ、ということか。作者も家族も微苦笑の顛末。

今月号では、髙瀬賞と評論・エッセイ賞の選考結果が発表されました。髙瀬賞は鈴掛真さんの「冷たい手」と鑓水青子さんの「真冬ロシア」が受賞となりました。おめでとうございます。評論・エッセイ賞は今回は受賞作なしでした。いただいた講評を読みながら足りない部分を感じております。

感想などお聞かせいただけるとうれしいです。

 

短歌人2018年6月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。

今月の月詠です。

一市民を意識したしと春雨の議事堂前にわれしばし立つ

自意識が邪魔をしておりコールには静かな怒りの念のみ送る

<ここからは出れません>とう看板のら抜きにあらわる出来合いの感じ

「水色のヘアアクセサリー」と娘から指示ある妻の誕生日前夜

六年生は背中を見せる役目だと入学式に子は背伸びせり

浅草におでんを食えば同い年は旧知の仲なり初対面なれど

感想などお聞かせいただけるとうれしいです。

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『冒険者たち』刊行記念トークイベントに参加しました

こんにちは、太田青磁です。

5月19日(土)に赤坂の双子のライオン堂で開催された「ユキノ進『冒険者たち』刊行記念トークイベント」に参加しました。テーブルを挟んでパネリストと10名ほどの参加者が打ち合わせのように輪になって並ぶアットホームな感じの会場でした。

 

はじめにユキノ進さんの短歌との出会いや読者としてどんな歌人の作品を読んできたか、どんなきっかけで自分も作者となっていったのか、短歌とどのように関わって来たのかを、寺井龍哉さんがインタビューをする形式で対談が進んでいきました。読者としての時間が長かったということと、ほかのジャンルの表現者と出会うなかで自分が表現をするなら短歌だ、そして自分の表現の場は自分の行動力で作ってきたということが印象的でした。

 

そしてメインテーマは「短歌が切り取る今の社会」というタイトルで、以下の項目のグラフと短歌が並ぶレジュメが渡されました。まるで社会学のゼミに参加しているような気分でした。

非正規雇用者の割合の推移
②賃金指数の推移(名目・実質)
③人件費と企業の取り分の推移
④時間外労働指数の推移
精神疾患に係る労災の支給件数の推移
⑥人事評価におけるリーダー項目
⑦大学・大学院卒の正規職員率(男性・女性)
⑧防人歌
⑨米国の所得格差の推移(トップ10分位の占める比率)

どのグラフにも短歌にも、社会に対する問題意識があふれていて、それを冷静に見つめながら情熱のある作品につなげていくというスタイルは目を見開かされる思いでした。

 

こういうグラフをみるたびにやるせなさを感じてしまい冷静になれなかったり、自分自身の個人的な体験を思い返して苦しくなってしまうテーマもあったのですが、防人歌のように歌にすることで複雑な感情を慰めることができるのだと気がつき、参加してよかったなと感じました。

 

わたしは社会詠を作ろうとすると、つい言いたいことを言いすぎてしまうことが多いのですが、対談の最後に寺井さんが「言いたいことを言わずに読者に委ねるのがよい社会詠なのではないか」と述べていて、もっと読者を信頼して歌に向きあっていきたいなと感じました。

 

一首で読ませる短歌ももちろん価値があるのだけれど、連作という形式を取ることで自分の表現を確立してきたというユキノさんのスタイルはとても格好良くて、わたしも地力をつけて長い連作にチャレンジしてみようかなという気持ちにもなりました。

 

ユキノ進さん、寺井龍哉さん、どうもありがとうございました。

冒険者たち (新鋭短歌シリーズ38)

冒険者たち (新鋭短歌シリーズ38)

 

 

第3回千歳烏山歌会に参加しました。

こんにちは、太田青磁です。

5月12日(土)に千歳烏山歌会に参加しました。この歌会は未来の嶋凜太郎さんが中心となっている歌会で、少人数で連作形式の作品を読みあう批評を中心とした集まりです。

 

未来の各欄の方々、塔の方、短歌人のわたしと結社の枠を越えたメンバーは、各々まったく違うスタイルで短歌を作っています。お互いに何を基準に短歌を作っているのかを共有しつつ、その個性をどのように評価するのかは毎回とても刺激的で、かつ自分のスタイルを見つめる機会であったりもします。おやつに柏餅を食べつつ、近況を話し合ったりするのもたのしいひと時でした。

 

今回は、ゴールデンウィークに参加したイベントについて連作を作ったのですが、いろいろと手を出し過ぎていて、一首一首のつくりにかなりの粗さが残っていました。たくさんの評を聞き、未熟さを感じていました。

 

平板な日常をどう切り取るのかを歌うのであれば、その角度にこそ表現を見出さなければならないし、この角度から歌っているということを正確に読者に届かせなければ価値はないのだなあ、などということを考えております。

 

景の切り取り方、立ち上げ方、リリースのポイントに、もっともっと端的にリズミカルに手ごたえのある感情をのせていきたいです。そしてクリアで的確な評を述べられるよう読みの力をつけていきたいです。

 

今回は懇親会に参加できなかったのが残念ですが、自作にていねいに向き合っていきたいという思いを実感できたのは収穫です。

参加者の皆さま、どうもありがとうございました。

短歌人2018年5月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。

今月の月詠です。

髪を切りわすれた雨の日の前髪が湿度をまして視界をふさぐ

阪神の話題でやたら盛りあがっているうどん屋の隅に相席を得る

タンパクを取るべきだという友がいて釜肉うどんに玉子をつける

肉をよけつつうどんに黄身をからませるその質感を愛でたのち食む

二月中に出すといった雛人形を三月一日のロスタイムに出す

レイトショー見終えた夜の街並みはどこにもつながっていないよるのまち 

 

3月号の作品がSelection(読み手の心にまっすぐ沁みてくる歌。作者の個性がみえる歌。)に掲載されました。

フィルムに色うかびゆく二十秒 おのれの顔におののくむすめ

島弘子さん、どうもありがとうございました。

 

感想などお聞かせいただけるとうれしいです。

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2018年4月夏韻集首都歌会に参加しました

こんにちは、短歌人の太田青磁です。

4月1日に未来夏韻集の首都歌会に参加しました。夏韻集首都歌会は3か月に一度、主に新宿で開催されているのですが、記名無選歌でひたすら歌を読むというスタイルに得るところが大きく、2年ほど前から参加しはじめて、ここ1年以上は続けて参加しております。


普段は20名前後の参加者が集まるのですが、今回は15名となり、一首一首をじっくりと読むことができました。自分としては誤読もたくさんありましたが、たくさん発言しようと思って参加したので、そこはよかったと思っています。


何をもっていい歌とするのかは、それぞれの短歌観があると思うのですが、自分のなかのモノサシの精度をあげるには、やっぱり評を自分の言葉にしてみて、ほかの方の発言と比べていく、という工程が大事なのではないかと思いました。


杓子定規のようなものをあてるとヘンな解釈になってしまうのは判っていつつ、こう読めてしまうという解釈を語ってしまったところは反省しますし、暗喩の読めなさは克服せねばと思っています。


自分の歌にも両論ありましたが、大辻さんにいいと言っていただいたので、自信を持ってリズム感のある破調を使って行こうと思います。

参加された皆さま、どうもありがとうございました。