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太田青磁の日記

There's no 'if' in life… こんにちは、短歌人の太田青磁です。

文学フリマに行ってきました。

昨日の鳥歌会 with 倉野歌会の雰囲気をまとったままで、文フリに行きました。二日酔い気味の体を起こし、開場の11時近くになってからようやく移動をして、12時頃に会場に到着。前日や先週のイベントでお会いした方、関西文フリ、春の東京文フリでお会いした方々がいらっしゃり、アウェイ感は少しずつ薄まっている印象です。

今回は、「Tri」と「短歌ホスピタル」と「ないがしろ」を手に入れる予定でいましたが、結果的に衝動買いは避けられず、思ったよりも散財してしまいました。

Triは短歌人の勉強会でお世話になっている花笠海月さんの評論が気になります。葉ね文庫で斜め読みした1号ももう一度読み直したくなり思わず2冊買ってしまいました。

前日に紹介いただいた、塔短歌会の東北の方々の震災詠にも惹かれるものがあり、99日目(震災後に開かれた歌会)、1466日目(震災後4年目)の2冊を購入しました。

鉄道短歌アンソロジーは、短歌人からも村田馨さんと生沼義朗さんが参加されているとの情報があり、その場で購入。先月末に、金沢の翌日に神戸というえぐい行程の出張で、朝のかがやきから夕方のサンダーバードに乗り継いだのですが、コスモスの月下  桜さんから乗り鉄ですか、という否めない質問を受けていました。ご自身は鉄子でないと言いながらしっかりとサンダーバードを詠んでいたのに驚きました。

ないがしろは、ものすごく魅力的なメンバーが揃っており、昨日の歌会でもお会いした沼尻つた子さんから購入することができました。つた子さんの熱い四十路短歌評と、たえなかすずさんのルポの文章を扱う編集者ですら短歌はこんなに理解されないんだ、という事実に驚愕でした。気がつくと私もあと10日で四十路です。1975年(昭和50年)兎年の小心者を集めてロスジェネ短歌を編纂したいものです。

そして、お目当ての短歌ホスピタル。田丸先生と土岐先生の精神科医の対談がいちばん面白かったのですが、医学部生と薬学部生が、臨床の実習や日々の研究生活をうたに込めていてフレッシュな感じを受けました。薬の名前の複雑さは扱った方ならではの視点を感じました。私は医療関係者ではないのですが、生体工学の実験に明け暮れた日々、SEとして病院や研究機関を訪問していた頃、徹夜明けに職場で意識を失い救急車で搬送されて撮られたMRI、患者として何年も処方されている薬の名前などがぐわっと押し寄せてきました。まひるファンが一気に増えそうな1冊です。

そして、ふらっと寄った太朗のブースに、染野太朗さんご本人がいらしていて、うわあってなったあと、意を決して歌集『あの日の海』を購入させてもらいました。無理にサインと1首書いてもらった上に、定価よりもだいぶ値下げをしてくださっていたことに、帰ってから気がつきました。ありがとうございました。

ほぼ1時間くらいで、買うべきものは買ったかな、と思っていたところで、小休止。結社のエッセイで歌を紹介させていただいた木原ねこさんに短歌人9月号をお渡しすることができてうれしかったです。都々逸のや小説のブースでも、うたの日界隈の方にご挨拶できました。

読書メーターの友人たちと浜松町に戻ってご飯を食べたあと、リニューアルされたと噂の紀伊國屋新宿本店の詩歌の棚に感嘆し、春野りりんさんの歌集と大辻隆弘さんの歌評を購入、物欲というものはコントロールできないものなのですね。

おそらく、多くの方と会場ですれ違ったり、ニアミスしていたのだろうと思うと心残りもあったのですが、さすがに連日のイベントはいっぱいいっぱいでした。

素敵な本や雑誌に囲まれた幸せな時間を過ごせました。出店された皆さま、会場でお会いした皆さまに感謝しながら、手に入れた戦利品を読みふけりたいものです。