太田青磁の日記

There's no 'if' in life… こんにちは、短歌人の太田青磁です。

短歌人勉強会に参加しました

こんにちは、短歌人の太田青磁です。

歌人の同世代の方との勉強会に参加しました。
参加者7名で9首の歌をじっくりと読みあいました。

今回提出した詠草は2首
  普段より色の名前が増えている美術館帰りの夕空は
  地下鉄の人みな少しうつむきて手元の画面に心奪わる

一首目は、歌意も作歌動機も理解はできるけれど「色の名前」が増えるとは、具体的にどういうことなのかが分かりにくい、という指摘をいただきました。下の句の句またがりは音数はあっていても字足らずな感じがあり、語順に工夫ができるのではという意見もありました。

二首目は、ありがちな風景を詠んでいて、結句の主観が唐突でまとめすぎ、独自の視点がない歌は埋没してしまうとの評でした。不気味さを感じさせる面白さはあるので、切り取り方を工夫すればよいのでは、という発言も出ました。

この日は進行を担当していたので、自分の歌をいきなり当てられるということはなかったのですが、自分の歌の評を、深く突っ込んで聞きたいという思いがありながらも、俎上に挙げられているいたたまれなさとがせめぎ合いあわあわしてしまいました。どんと構えられる自信が欲しいなあ、という感覚です。

この勉強会は3か月毎に開催され、次回は5月に横浜へ吟行に行く予定です。
改めて、よい先輩方に恵まれているなあと実感した一日でした。

散会後はお茶を飲みながら、結社や歌会の運営の話や媒体への告知などの話も伺うことができ、微力ながらもできることをやっていこうと感じました。

まずは、よい歌が作れるよう研鑽せねばです。