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太田青磁の日記

There's no 'if' in life… こんにちは、短歌人の太田青磁です。

2015年を振り返って(後編)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。
この一年間はいろいろなことがあったのですが、昨日に続いて、短歌についての出来事を振り返ってみようと思います。

第5位 「現代の歌人を読む会」を開催しました

「現代の歌人を読む会」という読書会を開催しました。12月26日に永田紅さんと斉藤斎藤さんを取りあげて第1回をおおむね好印象で開催できました。短歌人の方、ネットで交流のある方、リアルな知り合い、偶然リツイートされたつぶやきを見てくださった方と様々な方に助けられて開催できました。来年1月に第2回の準備をしています。

 ワイン手に『渡辺のわたし』音読す吟行の日の打ち上げとして (太田青磁/短歌人2015年2月号掲載)

第4位 インターネット歌会「うたの人」の評を書き続けました

毎日開催されているインターネット歌会「うたの日」の選抜大会である「うたの人」が毎月開催されているのですが、13回から半年間、評を書き続けました。評を書くことを通して多くの歌と向き合うことができました。一読で意味の取れない歌をどう読むのか、選ばなかった歌をどう位置づけるのかを考え拙くても言葉にすることで、短歌の深さを感じることができたような気がします。18回では7か月ぶりに出場できました。

 眠れない夜を数える眠らない夜を数える朝がまた来る(太田青磁/第18代うたの人「数」14席)


第3位 NHK短歌2016年1月号に「東下り」7首が掲載されました
結社内外で歌を発表するようになり、NHK短歌のジセダイタンカ欄にお声掛けをいただくことになりました。ちょうど出張が重なっていた時期だったので、思い切って紀行詠のようにまとめてみました。リスペクトブックスでは、『渡辺のわたし』についても紹介文を寄せました。

 逢坂の関を越えればあと一刻のぞみ最終東下りす(太田青磁/「東下り」)


第2位 読売新聞 読売歌壇栗木京子選で特選をいただきました。
2015年6月1日 読売歌壇 栗木京子選
 しろたえのリネンのシャツを陰干しし皐月の風を心待ちにす

【評】万葉集持統天皇の歌「春過ぎて夏来たるらし白栲の衣干したり天の香具山」を現代に移し変えたらこのような情景になりそうである。「リネンのシャツ」が清新。


第1位 第14回高瀬賞に応募した15首「ステージのベル」が最終候補に上がりました

はじめて連作にチャレンジした「ステージのベル」が高瀬賞(短歌人新人賞)の最終候補に残りました。

【評】演奏会の前後を臨場感あふれる描写で表現し、読むものを引き付ける。

  カデンツァのピアノのソロに目を閉じる特等席はステージの上

 この作品は楽団員の一員でなくてはわからない視点を持っており、オリジナリティがある。一連何より主題が明確で、わかりやすい。題名もいい。ただ自分が担当しているパートがわかりにくい、言葉足らずの面がある、説明がすぎるのではないかといった意見も出された。

  伴奏を弾き終えつかの間の休符 片手でそっと譜面をめくる

いただいた評を受け止めて、次回はより良い作品を応募できるよう励みたいと思います。

この作品がきっかけとなり、編集委員の方々に歌会で声を掛けていただいたり、エッセイや連作の機会をいただくことが増えました。

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この他にも、多くのイベントに参加し、多くの方に会い、多くの歌集や歌書にめぐりあいました。

来年もよい1年となりますように。
どうぞよろしくお願いいたします。