「第1回現代の歌人を読む会」を開催しました
こんにちは、短歌人の太田青磁です。
東京駅近くの会議室で、第1回現代の歌人を読む会を開催しました。
小高賢編著「現代の歌人140」から永田紅さんと斉藤斎藤さんの歌を二時間かけて、ゆっくりと読みあいました。
今日の参加者は9名、結社に入っている方が約半数、未所属の方もいろいろな活動やイベントに参加したりしている方が多くいて、予想していた以上に会話が盛り上がりました。
詠草30首から各自3首くらいいいなと思った歌にチェックをつけてもらい、ひとり1首評をしてもらい、その歌に対する意見の交換を繰り返すという流れを繰り返す形式で進めていきました。
今回、面白いなと思ったのは分からない歌をどう読み解くのかということでした。理系の方が実験器具の説明をしてくれたり、文系の方が小説のタイトルに込められたストーリーを語ってくれたりと、それぞれのバックグラウンドからの解説や、読んだことのある歌集の前後の歌を紹介してくれたりと、たくさんの読みがつながっていきました。
ひとりでは歌集を読んでいるだけでは読み飛ばしてしまう歌を、読書会という形で読みを共有することができるのは、予想以上に気づきの多い体験でした。
歌会には歌会の良さはあるのですが、読書会や研究会といった鑑賞の機会を持つことも短歌との関わりを深める経験になるのかもしれないと感じています。
それぞれの歌人の紹介は改めて書いておきたいと思います。
来年1月には、第2回の開催を予定しています。
横山未来子さんと大松達知さんを取り上げようと思っていますので、ご興味のある方はコメントやツイートをいただけたらと思います。
近日発売された、山田航さんの『桜前線開架宣言』はこのお二方を含めた70年代以降のアンソロジーですので、合わせて紹介できたらおもしろいなとも思っています。
ご参加くださった方はもちろん、リツイートやリプライで紹介くださった方にも改めてお礼を申し上げます。
これからもよろしくお願いいたします。