2015-06-01 短歌人2015年6月号 短歌 短歌人 こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年6月号 会員2 太田青磁 自転車の前かごに乗る幼子は春のいぶきを全身に受く カーテンを明るい色に替えました十年続けて住んだ記念に 返された本のみどりの付箋から恋が始まる午後の図書館 泣き顔は見せたくなくて眠っているふりをしている(このまま帰れ) 電話から社名部署名略さないフレッシャーズのやや高き声 雨音は頭蓋(とうがい)砕く槌に似る打ちひしがれてひとり伏すとき 感想などお寄せいただけると嬉しいです。