太田青磁の日記

There's no 'if' in life… こんにちは、短歌人の太田青磁です。

短歌

2015年を振り返って(前編)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 この一年間はいろいろなことがあったのですが、短歌についての出来事を振り返ってみようと思います。第10位 はじめてのネットプリント「音符に抱かれて」を配信しました夏に開催されたネプリ祭りという企画の中で、ネッ…

短歌人2015年11月号Selection

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 11月号に掲載された作品がSelectionに選ばれました。短歌人2015年11月号会員2 Selection 畑中郁子選 作者の視点と感性が新鮮に心にひびき感動をもらえた歌 会費制懇親会の会費欄に時価と小さく記されており選をいただき…

短歌人2016年1月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2016年1月号 会員2 太田青磁 ドの音を二回 汽笛を響かせてフェリーは離る五島の島を 軍艦の姿に似たる島影は昭和の廃墟として迫り来る 国内初鉄筋コンクリート住宅に窓枠だけが四角く残…

「第1回現代の歌人を読む会」を開催しました

こんにちは、短歌人の太田青磁です。東京駅近くの会議室で、第1回現代の歌人を読む会を開催しました。 小高賢編著「現代の歌人140」から永田紅さんと斉藤斎藤さんの歌を二時間かけて、ゆっくりと読みあいました。今日の参加者は9名、結社に入っている方が…

第18代うたの人に参加しました。

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 11月の「うたの日」で花束を取ることができ、7カ月ぶり三度目の「うたの人」に参加しました。 http://utanohi.everyday.jp/hito/page.php?id=18今回の題は「数」でした。 すう、かず、かぞえると考えていたので、具体的…

短歌研究1月号「うたう☆クラブ」に掲載されました

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 NHK短歌1月号に続き、短歌研究1月号にも作品が掲載されました。 「うたう☆クラブ」という応募作からコーチが選び、双方向のやり取りで作品を磨いていくコーナーです。斉藤斎藤さんに歌を読んでもらえるチャンスとばか…

短歌人2015年12月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年12月号 会員2 太田青磁 月を見て酒酌み交わす友あれば浮世のことは水に流そう 積もりたる黄色の絨毯踏みながら並んで歩く外苑の道 風すさぶ駅のホームで自販機の缶コーヒーに暖を…

短歌人2015年11月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年11月号 会員2 太田青磁 喧騒を都会に残し山なみを窓に迎えるビューやまなし号 機械にて切り分けられて人の手でつつまれてゆく信玄餅は 鈴なりの赤き葡萄はやや酸くて黒き葡萄はず…

短歌人2015年10月号 卓上噴水 「風のメロディ」

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 短歌人には見開き2ページで20首掲載される卓上噴水というコーナーがあります。 まとまった数の連作を掲載いただく機会はなかなかないので、ちょっと緊張しています。短歌人2015年10月号卓上噴水「風のメロディ」太田青…

うたの日の歌会

歌が詠めないときは無理にでも題詠をすることで頭が切り替わる、という話を聞いたことがあります。とはいうものの締め切りがないとやっぱり詠めないと感じる方も多いのではないでしょうか。そんなときは歌会に参加することがモチベーションアップにつながり…

短歌人2015年9月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年9月号 会員2 太田青磁 雨粒はマシンガンにて折りたたみ傘は防御の役目果たせず 砂浜で日が落ちるのを眺めてるあるじをなくした麦わら帽子 クラッカー片手に持って部屋中の明かり…

短歌人2015年8月号(20代30代競詠)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 例年、短歌人8月号は20代30代競詠という特集があります。 この特集に参加できるのは最初で最後なのですが、ぎりぎりで間に合いました。 普段の月詠は6首ですが、今回は題をつけた8首掲載です。短歌人2015年8月号(20…

短歌人2015年7月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年7月号 会員2 太田青磁 髪を切り衣替えしてまた一つシール柱に貼るせいくらべ 顔あげれば目にやわらかな葉桜の緑のエールまた歩き出す 蹴伸びしてプールに潜む5メートル解き放た…

短歌人2015年6月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年6月号 会員2 太田青磁 自転車の前かごに乗る幼子は春のいぶきを全身に受く カーテンを明るい色に替えました十年続けて住んだ記念に 返された本のみどりの付箋から恋が始まる午後…

短歌人2015年5月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年5月号 会員2 太田青磁 将棋盤に向かうまなざし鋭くも勝ったと告げる声あどけなく 紀伊國屋新宿本店二階奥詩歌コーナーに待ち人来たる 霧雨に煙る光も凛として平成に立つ東京タワ…

短歌人2015年4月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年4月号 会員2 太田青磁 君の髪に自由に触れる美容師のあの指先に軽く嫉妬す 耳元でささやくような風が吹き春の気配がわたしを包む 如月や雲ひとつなき空あおぎ澄んだ空気を深く吸…

短歌人2015年3月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年3月号 会員2 太田青磁 フレームに切り取るように空を見る美術教師の視線を辿る オリオンが南の空に映える夜君を天体観測に誘(いざな)う 静寂に向かう余韻に身を浸す終楽章の指…

短歌人2015年2月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年2月号 会員2 太田青磁 ワイン手に『渡辺のわたし』音読す吟行の日の打ち上げとして 音もなくくびれを落ちる砂時計わたしの時を刻み落ちゆく 舞台には脚光浴びる人あればスポット…

短歌人2015年1月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2015年1月号 会員2 太田青磁 神戻る雨の霜月一日に咲く傘の花大神宮へ 自転車を腕と脚とで引きつけて紅葉横目で登るいろは坂 一度ずつ気温が落ちてゆくような曇り空から朝が始まる 駒音…

短歌人2014年12月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2014年12月号 会員2 太田青磁 大空をカンバスにしてまっすぐにひこうき雲が書く一の文字 あかねさす葡萄酒少し飲み過ぎて葡萄酒色に頬染める君 あかねさす紫色のワイシャツが今年の色と…

短歌人2014年11月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠を紹介します。短歌人2014年11月号 会員2 太田青磁 月満ちて吾子の生まれた瞬間に十月(とつき)遅れで父親になる わが星の周りを回るあの月の周りを回るJAXAのかぐや 昨日から恋人未満を超えたかも指を絡め…