太田青磁の日記

There's no 'if' in life… こんにちは、短歌人の太田青磁です。

短歌人2017年7月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠です。 短歌人2017年7月号 会員2(太田青磁) パイプ椅子をたたむ早さを競いおり管弦楽団員なるわれは ぬばための月なき夜の川面見ゆラフマニノフの二番のピアノ 藤棚が風になびくに目あげればスカイツリーは…

書評『古歌そぞろ歩き』島田修三

著者は愛知淑徳大学学長であり、「まひる野」編集委員を長年にわたって務める古代和歌研究の第一人者である。本書は記紀万葉から近世までの古歌を広く一般読者に紹介した足掛け四年にわたる連載をまとめた一冊。「春、夏、秋、冬、賀、相聞・恋、挽歌・哀傷…

歌会についての雑感(1. 感想と批評の違いとは)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 歌会についての雑感として、最近感じていることなどを書きたいと思います。 歌会とはどんな場なのだろうか。わたしが初めて参加した歌会は「うたの日」というインターネット歌会であった。毎日、題が出され、その題をも…

歌会についての雑感

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 ゴールデンウィークから1か月半ほどを歌会強化期間として、可能な限り歌会に参加してみました。タイムラインに煽られて適当に「行きます!」と言い続けていたらこんなスケジュールになっていました。 4/29(祝)花咲歌…

短歌人2017年6月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠です。 短歌人2017年6月号 会員2(太田青磁) 花からはこんな感じに見えるのか自撮り棒なる宴会の景 塾終えし子とプール終えし妻との夜桜をみるわずかな寄り道 あてどなく仕事のわれを鎮めんとバリスタの手の…

書評『黄色いボート』原田彩加歌集

書肆侃侃房新鋭短歌シリーズ第三期として出版された著者の第一歌集。やわらかな感性と対象への温かくも細やかな観察眼がひかる。 スプーンを水切りかごに投げる音ひびき続ける夜のファミレス 現代歌人協会主催全国短歌大会で朝日新聞社賞を受賞した一首。都…

藤を見る花咲歌会に参加しました。

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 4月29日に桜望子さんの開催する花咲歌会に参加しました。 今回は亀戸天神にて藤の花を愛でる吟行でした。 ゴールデンウィークのはじめということもありすごい人出でしたが、気持ちよい風に包まれる藤棚を見つつ、屋台で…

第11回現代の歌人を読む会を開催しました(谷岡亜紀さん、小塩卓哉さん)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 4月23日に第11回の現代の歌人を読む会を開催しました。参加者の入れ替わりもありつつ続けている読書会なのですが、今回は初参加の方が三名もいらして、どことなく始めたばかりの頃を思い出しつつ、楽しく歌を読みあいま…

短歌人2017年5月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠です。 短歌人2017年5月号 会員2(太田青磁) 東京駅の同じホームの掲示板「勝田」「高崎」「宇都宮」見ゆ 大宮を越えて北への車窓にはどこまでもどこまでも一軒家と畑 おとめ座のスピカ輝く春の夜 われの内…

書評『人魚』染野太朗歌集

「まひる野」に所属する著者の『あの日の海』に続く五年をまとめた第二歌集。見返しの紙質やプラスチックの帯にもこだわりがみえる。 ネルボンという眠剤を処方され妻と笑いし冬もあったな盂蘭盆は父の酒量のいや増して焼酎に氷鳴りやまぬなり この歌集の大…

短歌人4月東京歌会に参加しました。

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 毎週、何かしらのイベントに足を運んでいるものの、気がつくとレポートをため込んでしまい反省の日々です。 4月9日に短歌人4月東京歌会に参加しました。 この日も多くの方が集まり50首を超える歌を活気を持って評をし…

夏韻集首都歌会とお花見に参加しました。

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今朝は9時から夏韻集首都歌会でした。 3か月に一度、大辻さんが上京して開催してくださる歌会に参加しています。夏韻集の方々はもちろん、未来のほかの欄の方々、さまざまな結社や無所属の方々との交流も楽しみな時間…

短歌人2017年4月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠です。 短歌人2017年4月号 会員2(太田青磁) 雨の日は一回休みというサイン(心の声はいつもただしい)不安にて眠れぬ夜は辛けれど起こされる妻はさらに辛かりどうして早く寝ようとしないとまっとうな怒りの…

第4回漂流歌会に参加しました。

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 3月25日土曜日に漂流歌会に参加しました。漂流歌会は3回目の参加なのですが、比較的自分と作風が違う方が集まり、和やかにスイーツを楽しめる歌会なので、今回も楽しく参加しました。 今回は「全角英数字を含む歌」とい…

北原白秋『桐の花』

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 最近、近代の短歌を読みなおそうという気運が高まっており、友人数人と読書会をしています。 『桐の花』は白秋の第一歌集ですが、すでに二冊の詩集を出しているということもあり、短歌という詩形で歌いたいモチーフが明…

短歌人3月東京歌会に参加しました。

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 3月18日の土曜日に短歌人の東京歌会に参加しました。 1月は新年歌会、2月は勉強会だったので、通常のスタイルの歌会は3か月ぶりです。はじめて東京歌会に参加したのが、2015年の3月だったので、成長できてるのかという…

とちおとめ歌会に参加しました。

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 3月5日に宇都宮で開催された、とちおとめ歌会に参加しました。 普段都内で歌会をすることが多いので、遠征は楽しみでした。あわよくば紀行詠など作れればと思いながら、北関東へ向かったのですが、車窓の風景は思ったよ…

『洞田』批評会に参加しました。(4)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 『洞田』について、構成や詞書について触れてきたのですが、やはり歌集なので気に入った歌をいくつか引いてみたいと思います。 振りむけばあのひと冬の出来事が綺麗な駅として建っていた/洞田明子『洞田』(佐々木遥) …

『洞田』批評会に参加しました。(3)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 前回からすこし時間があいてしまいましたが引き続き、『洞田』を読んでいきます。 Ⅰ部・Ⅱ部はこちらから 『洞田』批評会に参加しました。(1) - 太田青磁の日記 『洞田』批評会に参加しました。(2) - 太田青磁の日…

『洞田』批評会に参加しました。(2)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 引き続き、『洞田』を読んでいきます。 Ⅰ部はこちら 『洞田』批評会に参加しました。(1) - 太田青磁の日記 ■Ⅱ部(主に口語新仮名) 阿波野さん:「洞田」が就職してからの時間は流れるが、大きな物語はなく、モードの…

『洞田』批評会に参加しました。(1)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 2月25日に洞田明子として、『洞田』批評会に参加しました。 染野太朗さんと吉岡太朗さんが立ち上げたユニット「太朗」が、題詠「駅」を募集して、集まったすべての歌を一首も落とすことなく再構築された歌集が『洞田』で…

短歌人2017年3月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠です。 短歌人2017年3月号 会員2(太田青磁) 二〇一七年一月一日うるう秒 一秒ながく初夢をみる 十四歳五ヵ月が七十六歳の「神武以来の天才」倒す 軽やかに腕をしならすチェリストは樵(きこり)のごとく組…

柴田葵「生活をする」を読みました。

こんにちは、短歌人の太田青磁です。柴田葵さんの歌壇賞応募作「生活をする」30首にを4名の評者が書いた評が、ネットプリントで配信されました。それぞれの違う角度から寄せられた評は読みごたえがあり、楽しく読むことができました。せっかくなので、わた…

第10回現代の歌人を読む会を開催しました(大塚寅彦さん、大辻隆弘さん)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 現代の歌人を読む会もついに二桁の回数を開催しました。参加してくださる人がいてくれてこその読書会なのですが、皆さんの鑑賞を聞きあいながら、読みが拡がり深まっていくのが楽しいです。 今回の歌人は大塚寅彦さんと…

短歌人2017年2月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠です。 短歌人2017年2月号 会員2(太田青磁) お客様の社屋に通う お客様の社食に通う またしても朝日付だけ更新されるスケジュール 動く歩道を逆に走って先月も先々月も協定に決められた通り残業しました眠…

『66』を読みました。

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 昨年出版された、超結社の同人誌『66』を紹介します。 66は、様々な結社に属する女性歌人の相互研鑽の場として発生した「六月六日の歌会」が発展したものをまとめられた冊子です。 発表作品、合評、題詠歌会の詠草となっ…

「うたの日」についての雑感

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の短歌人の談話室で村田馨さんが書かれていたように、インターネットで毎日開催されている「うたの日」という歌会があります。私も三角点で一度「うたの日」についてのエッセイを書きました。また、昨年末に開催1,00…

短歌人会新年歌会に参加しました。

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 1月22日に短歌人の新年歌会に参加しました。全国各地から116首もの詠草が学士会館に集まり活気のある一日を過ごすことができました。 入会3年目で2回目の新年歌会参加となりましたが、去年に引き続きマイク係を担当し…

短歌研究2月号「相聞・如月によせて」

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 短歌研究2月号の「如月・相聞に寄せて」から、鳥居さんの連作を中心に引用します。 【指先】 指先でひかりを剥いでゆくやうにあなたのしろいページを捲る/「bibliophile」鳥居 暗やみにふれようとする指その指の冷たい…

「短歌のわたし、小説とかの私」に参加しました

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 1月15日に紀伊國屋書店新宿本店で開催されたトークイベント斉藤斎藤×佐々木敦「短歌のわたし、小説とかの私」に参加しました。 佐々木敦さんはこのイベントがあるまで存じ上げなかったのですが、文学、音楽、思想と多岐…

「見切られた桃」武田穂佳 短歌研究新人賞受賞後第一作

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 短歌研究新人賞を受賞された武田穂佳さんの受賞後第一作を読みました。この連作も予想通り読み応えがありました。11月号も新進気鋭の新人として紹介されているのですが、まずは「見切られた桃」を読んでみたいと思います…

未來夏韻集首都歌会に参加しました。

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今年初めての歌会ということで、歌会始のテンション(大げさ)で臨みました。 今回は、大辻さんをはじめとした夏韻集の皆さま、未来各欄の気鋭の皆さま、心の花、塔、かりん、短歌人、無所属とバラエティ豊かな18名が集…

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。 短歌人の太田青磁です。今年もどうぞよろしくお願いいたします。 さて、大晦日特別番組として、#CDTNK2016に参加しました。 12月31日の21時30分から、明けて元旦の1時16分まで二分おきに99名の歌人がとっておきの 短歌をタ…

短歌人2017年1月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠です。 短歌人2017年1月号 会員2(太田青磁) 立冬という名の響きににふさわしく 木枯らし一号吹きぬける朝 自転車の荷台に乗せる坂道はこわいやっぱりこわい気持ちいい 「21じゃきついんだよね」上履きを買…

うたの日とわたし

「うたの日」が誕生した2014年4月にわたしは短歌をはじめた。読書メーターという本好きな人の集まるSNSで、短歌を作り始めた友人に誘われたのがきっかけであった。歌集や入門書を読みはじめ、どうしたらうまくなるのだろうかと考えるようになった。インター…

2016年を振り返って

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 2016年の短歌活動を振り返ってみます。 歌を詠むという点では、今年はこれといった進歩がみられずもどかしい一年でした。欠詠しないという最低のラインをギリギリ越したという実感です。 歌を読む場を作る、人と出会う場…

第9回現代の歌人を読む会を開催しました(穂村弘さん、林和清さん)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 第9回現代の歌人を読む会を開催しました。この読書会も多くの方に参加いただきながら一年が経ちました。 今回の歌人は穂村弘さんと林和清さんです。「かばん」と「玲瓏」のお二方の歌を7人で味わうように読みました。 …

2016年自選五首

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 2016年に発表した歌から、五首を紹介します。 原発を再稼働します 防災は各自治体にお任せします /短歌人2016年5月号 社会詠をしておかなければという思いが先走っている感じでした。結社の方に好意的な評をいただき励…

瀬戸際レモン(蒼井杏)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 少しずつブックレビューのような記事もはじめていきたいと思っています。 今回は蒼井杏さんの『瀬戸際レモン』を紹介します。 蒼井さんは第6回中城ふみ子賞受賞、第57回短歌研究新人賞佳作、と輝かしい経歴を持ち、満を…

文さんのブログで短歌が紹介されました

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 文さんのブログ「f_blue な日々」にて、私の短歌が紹介されました。 眼の遠くなりし上司に頼まれて細かなメモの文字音読す(太田青磁) fumikohblue.at.webry.info 文さん、ありがとうございました。

一歌談欒 vol.3(笹井宏之「まちがえて図書館を建てたい」追記しました)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 各自が自分のメディアで一首評をする「一歌談欒」の3回目です。今回は笹井博之さんの透明感にあふれる歌を取り上げます。 この森で軍手を売って暮らしたい まちがえて図書館を建てたい/笹井宏之『ひとさらい』(『えー…

長谷川知哲さんのブログで短歌が紹介されました

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 長谷川知哲さんのブログ「切磋琢磨Blog」にて、私の短歌が紹介されました。 有隣堂の文庫カバーをひとつずつ集めて作る本棚の虹(太田青磁) 切磋短歌Blog 短歌人会員2 その3 2016/12 長谷川知哲さん、ありがと…

短歌人東京歌会に参加しました。

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 12月11日に短歌人の東京歌会に参加しました。年内最後の歌会とあって、見学の方も含め50首の歌を読みあいました。先月は東京歌会に参加できず、勉強会や読書会、文学フリマなどに参加していたので、遠征を終えてホームに…

短歌人10月号 Selection(おのでらゆきお選)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 10月号に投稿した作品をSelectionに掲載いただきました。 短歌人2016年10月号会員2欄Selectiion おのでらゆきお選 想像がふんわりとふくらむ、詩情豊かな新鮮味のある、うた 茂吉、鉄幹、晶子、文明の碑が並ぶ草津にゆ…

短歌人2016年12月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 今月の月詠です。 短歌人2016年12月号 会員2(太田青磁) エクセルに埋め込まれたる関数をほどきて半期決算となす 目の遠くなりゆく上司に頼まれて細かなメモの文字音読す 有隣堂の文庫カバーをひとつずつ集めて作る本…

さまよえる歌人の会に参加しました(中山俊一『水銀飛行』)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 11月26日(土)にさまよえる歌人の会に参加しました。 先月の会で染野太朗さんから、中山俊一さんの歌集を薦められて一気に読んでしまった勢いで、はじめてのレポーターとして発表の機会をいただきました。 もう一方のレ…

第23回文学フリマに参加しました

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 11月23日に流通センターで開催された第23回文学フリマ東京に参加しました。11時の開場と同時に入場し、各ブースを周りいろいろな本や雑誌を入手しました。途中、短歌人の方々、読書メーターの方々、読書会にてご一緒して…

第2回漂流歌会に参加しました

こんにちは。短歌人の太田青磁です。 11月5日(土)にショージサキさん主催の第2回漂流歌会に参加しました。 ちょうど、うたつかいの秋号で会場の「珈琲西武」が紹介されていたのが気になっていて、思い切って参加してみました。 詠草を送っていたものを、…

一歌談欒 vol.2(中澤系「理解できない人は下がって」)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 各自が自分のメディアで一首評をする「一歌談欒」の2回目です。今回は中澤系さんの代表ともいえる歌を取り上げます。 3番線快速電車が通過します理解できない人は下がって /中澤系『中澤系歌集 uta0001.txt』 3番線…

第8回現代の歌人を読む会を開催しました(俵万智さん、荻原裕幸さん)(2)

こんにちは、短歌人の太田青磁です。 10月30日の日曜日に第8回現代の歌人を読む会を開催しました。後半は俵万智さんの『かぜのてのひら』以降の歌と、荻原裕幸さんの歌です。 俵万智さんの続きです。 焼き肉とグラタンが好きという少女よ私はあなたのお父さ…